アイエスエフネットグループ 事例にみるKAIKA経営の実践

KAIKA Awards 2014ではKAIKA賞3組織、特別賞2組織、特選紹介事例3組織を選出いたしました。
こちらのコラムでは順次事例をご紹介していきます。

KAIKA賞 アイエスエフネットグループ

「働きたくても、働けない人に、働ける場所を~人財を育てる会社~」

【取り組み概要】

アイエスエフネットグループ(以下ISFnetグループ)は、ネットワークエンジニアの育成や派遣、情報通信システムの設計、施行、保守等の事業を行う株式会社アイエスエフネットを中心とし、障がいのある方の雇用創造を手掛けるグループ会社を持っています。
株式会社アイエスエフネットは、雇用について二つの大きな特徴があります。ひとつは未経験者の採用から育成そして成長であり、ふたつめは多様な雇用です。

一般的に技術者を採用する場合、有資格者や経験者を重視することが多いですが、ISFnetグループは知識や経験ではなく「人間性」や「倫理」を重視しています。知識は勉強すれば習得できますが、人間性や倫理観を変えることは難しいからとのことです。採用した社員には、技術的な教育はもちろんISFnetグループ独自の哲学・理念やCSホスピタリティ(CSH)サービス教育を徹底して行い、インフラエンジニアとして企業へ派遣しています。

また多様な雇用については、2006年より「5大採用」を目標として掲げ、2011年3月からは目標を「10大雇用」、そして2011年11月には、「20大雇用」(2015年1月から「25大雇用」)と拡大し多様な雇用を推し進め、離職についても定量ゴールを定めて取り組んでいます。

多様な「人」に合わせて仕事を作り、環境を整え、営業専門会社を立ち上げ、社団法人やNPOを持つなど、役割ごとに事業化することで、ISFnetグループ全体で雇用を実現する体制を整えています。障がいのある方をはじめ、働けるにもかかわらず、社会の不理解で働く機会を得られない人たちに雇用の機会を提供し、誰もが働ける当たり前の社会に貢献しており、「FDM雇用創造宣言(未来の夢を実現するメンバーという意味を込め、障がいのある方を、FDM(Future Dream Member) と呼称)」を掲げて、対外的にも公表し、グループの事業目標としています。

2008年には障がい者雇用促進の為、ITの活用によりアイデアを結集し、障がいのある方の強みを活かし、就業環境の創造を実現する特例子会社として株式会社アイエスエフネットハーモニーを設立しています。障がいのある方や多くの就労困難者の雇用に関する問題を抱えている自治体からの誘致もあり、多くの自治体、団体との協定、連携が進み、制度、経済面でもよい関係が生まれてきています。さらに、雇用を創出することから地域活性化にも貢献しています。

次々と新しい事業を生み出し、障がいの程度や能力に応じた各人の適性と強みを伸ばせる環境をつくり続けている点も注目され、具体的な業務内容は、PCを使った業務(Webサイト構築・保守・運用等)、キッティングサービス、中古PCクリーニングサービス、名刺作成業務。その他、レストラン、カフェ、弁当センターといった飲食関連事業、スポーツジム、貸しオフィス、クリーニング、農業などの事業を全国に展開し、自治体の雇用促進ニーズも活用しながら事業を拡大しています。

<KAIKAポイント>

グループ全体でE & E (Eco & Employment)を大義に掲げ、全社員で「環境保護」と「雇用創造」に取り組む同グループでは、「20大雇用(2015年1月より25大雇用)」という形でニートやフリーター、障がいのある方、その他、様々な事情で就労が一般的に困難といわれる人を積極的に採用し、活躍できるための仕事をつくり続けています。特に近年では自治体からの要請も増え、多くの自治体や団体と連携して雇用の機会拡大に務めている。多様な人々が働ける状況をつくるために、通常の組織階層に加えて、CORE(コア)組織という体制も併用しています。これは、一般的な役職のような上下の組織(リアルキーワードの組織)とは別に、大家族主義の発想を元に、情報共有の強化・メンバー支援・自己啓発を目的とした組織体であり、相互支援の体制を強化しています。また、業務を切り出し分担する工夫をしており、「ドリームポイント制度」として実施をしています。

特に障がいのある方の就労に向けては「ご家族と語る会」を頻繁且つ定期的に実施し、必ず代表や役員が当事者のご家族と話をする場を設けています。それと同時に障がいのある方と共に働く環境を作るため、社員は特例子会社への就労体験に参加することとなっています。それらの機会を通し、「人のために汗をかく」人財を育てる会社を実現しています。

◆アイエスエフネットグループの中核会社である株式会社アイエスエフネットのサイトはこちら

ページトップへ戻る