2015年7月・8月:「『働き方シフト』による組織づくり」ワークショップ

7月~8月にかけて、「働き方シフト」の検討を進めている企業の方々とワークショップを実施しました。「働き方シフト」においてはどのような選択肢があるのか、また可能性や課題について等、各社の状況や関心を交換する機会として活用いただきました。

<実施概要>

Part1 7月2日 人事制度編
「多様なワークスタイルの実現に際して人事制度面で考えるべきこととは」  参加者:33人
Part2 7月13日 業務分析編
「多様なワークスタイルを可能にする業務分析と組織設計」  参加者:29人
Part3 7月30日 環境・インフラ編
「多様なワークスタイルを可能にする環境と仕組みの整備について-テレワークを事例に」 参加者:23人
Part4 8月6日 マネジメント編
「“働き方シフト”を活かすマネジメントスタイルを考える」   参加者:24人

(開催時間はいずれも14時~17時、開催場所は日本能率協会 研修室)

<レポート>

Part1
人・物・金のオープン化、IT化による情報のフリー化、多様化、スピード化等の社会・経済の背景変化を共有したあと、近年のマネジメントや人事管理の潮流を紹介し、各社の現状をグループごとに話し合いました。個々の強みをどう活かすかという点と制度での制約面に関す葛藤や工夫などがディスカッションでは共有されました。働き方シフトを目的化するよりも、どう活用していくかという視点で捉えるべきではという点が提起されました。

Part2
事例を交えた「テレワークに向く仕事、向かない仕事」という視点や、非定型なコミュニケーションに支えられる業務の一方、ノウハウを共有して組織知化することの意義などを話題提供し、グループディスカッションを行いました。進捗の可視化をどのように行うか、前提となる信頼関係構築や自己管理、そして仕事を通じて出していく付加価値まで話は及びました。業務整理と人の理解が同時に行われることが、運用実態をつくるのではという認識が共有された回でした。

Part3
日本マイクロソフトでワークスタイル変革を導入した際の背景、工夫、実際の運用について伺ったあと、建設的な議論が全体でできる環境やツールの活用実態について等から議論が行われました。マネジャーの意識や行動の影響や、ツールの導入に際する組織風土の影響などが各社事例とともに話されましたが、人の意識変化にとっては小さい成功事例をつくっていくのが大事ではないかという点が改めて意識されました。

Part4
自由度が高い働き方が提唱されたとき、「さぼる」か「働きすぎ」かどちらの心配が先に立つかという点でも参加企業の感覚はわかれましたが、働き方シフトを進めた際に想定される現象をテーマに、各社の考え方について議論を重ねる回となりました。マネジメントにおいて、個人の自律尊重と管理強化という点は常に両面を持つものですが、制度や施策には会社の考え方が現れます。制度やツール導入の際には同時にポリシーや考え方に関する社内議論を行ってはどうかという参考に、いくつかの問いを重ねてディスカッションをした回となりました。

なお、各回の参加者には調査アンケートにもご協力を頂きました。
たとえば第1回目の参加者のなかで、働き方シフトに関連する施策導入について尋ねたところ、フレックスタイム制度の導入は48.5%、テレワーク・在宅勤務導入が39.5%、裁量労働制の導入が30.3%となっています。また、朝型勤務・サマータイム導入については6.1%でした。(n=33/複数回答のため、合計が100%以上になっている)

今回のワークショップでは「テレワーク導入」を一つの事例として議論対象にしましたが、同じアンケートでテレワーク導入に関心を持った背景を尋ねたところ、「働きやすさの環境を整えるため」(60.6%)、「ダイバーシティ体現のため」(30.3%)、「業務効率化・生産性向上のため」(27.3%)という順になりました。(n=33/複数回答可)

一方、多様な働き方を導入する際には仕組みだけでなくコミュニケーションの工夫も必要となりますが、ワークショップ第2回で話題になった「非定型のコミュニケーション」を日常業務において必要とするかどうかについて、この回でのアンケート結果は「非常に必要としている」(35.7%)、「ある程度必要としている」(57.1%)と9割が必要としているという結果になりました(n=28)。また、働き方の見直しに関する議論がどの程度行われているかについて、第3回目の参加者にアンケートをとったところ、「最近1年以内に議論が始まり、施策化はこれからである」が30.4%で1位、「以前から議論をしているが、施策化はこれからである」が26.1%で2位となり、検討が進行中であることが伺われました(n=23。)

【ワークショップ参加者に協力頂いた簡易調査結果は、こちらをご覧ください】

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