KAIKA Awards KAIKA 過去の受賞組織・取り組み概要

沢根スプリング株式会社
受賞テーマ:「『楽しみ方改革』で幸せな働き方を目指して ~『世界最速工場』をミッションに心はずむものづくりを~」

概要

  • 過酷な価格競争からの脱却を目指し、効率一辺倒だった仕組みの見直しを行った事例。大口の大量生産に対し、ロットは小さくても多くの顧客と取引をすれば経営の安定化を図ることができると考え、従来のマニュアルや作業標準書を中心とした効率主義一辺倒のものづくりから、毎回図面が異なる小口スポット品の製作により個々人の考える力を醸成し、ものづくりの楽しさや自己成長を感じられるものづくりへと変化を遂げた。また、受注生産指示ルートを改革、生産方法においても一人完結型の製作により、少量品は受注後翌々日出荷が可能となっている。
  • 事業領域のシフトによって培われた小口スポット品の技術や顧客業界の広がりをベースに、医療関係などの新規事業領域への進出も行われている。小口スポット品は自ら考え、人にも相談するケースも増えるなど、仲間意識の醸成にもつながってきている。自ら「考える」機会を与えられることで、社員一人ひとりが成長と働く楽しさ実感している。

   

評価

下請けからの脱却、マニュアル的な仕事の仕方から創造性を発揮していく仕事の仕方への転換を、10年以上の歳月をかけて着実に行ってきた。全社的な方針、取り組み、そして、結果として事業構造が転換してきている実績に力強さが感じられる。ビジネスモデルの転換により、ついてくることが出来ない社員や職人に配慮し、仲間意識の醸成や人を大切にする経営を理念に掲げ、ゆっくりと事業構造・組織づくりを進めてきたことは共感できる。ハイコンテクストというよりローコンテクストではあるが業務標準化に落とし込みながら、量産から小ロットというのは、なかなか取り組めるものではない。世界最速工場というメッセージの下にビジネスモデルを変え、人というモノをつくるという分かりやすさがある。社長のリーダーシップの下にビジネスモデルの転換や組織運営が進められているが、事業継承も睨み、同様に時間をかけて準備を進めており、今後の「継続性」も期待される。このような仕事づくり、事業づくり、組織づくりの考え方と進め方は、日本の製造業(特に中堅中小企業)のあり方について大変大きなヒントが詰まっている。

会社概要(2018年受賞時)

住所
〒432-8523 静岡県浜松市南区小沢渡町1356
代表者
沢根 孝佳(代表取締役)
事業内容
各種ばね及び関連製品の製造販売
HP
https://www.sawane.co.jp/

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