テクノアでは、「縁のあった人を幸せにする」という創業者の経営理念を軸に、独創的な人財育成を行っている。ITを提供するだけではなく、顧客の課題解決までサポートする「中小企業の良き相談相手となる人財」を育て、他社との差別化を図っている。顧客企業がIT経営力大賞受賞、自社も特別賞受賞など、社会的評価を得てきた。人財育成の一環として、経営理念を学ぶ「方舟研修」を部署や役職を超えて年50回以上実施し、ここで共有される理念は「方舟精神」と呼ばれ、世代を超えて浸透している。社長交代後も社内SNSの活用等、時代に合った取組みを継続。福利厚生を充実させて社員の幸せを支え、共感した社員の行動が、組織・社会へと「幸せと感謝」の好循環を生み出し、日々成長を続けている。
自社の強みを人財だと捉え、顧客企業の経営者と接点を持ち、代理店経由ではなく直接営業の形のビジネスを確立。自社の強みを最大限発揮できる領域のみに集中し、好循環をつくりだしてきた事例である。
「方舟研修」を通じて、利他の精神や意欲を高めた社員が顧客の課題解決をサポートし、良き相談相手となって新たな価値創出を支援する。「サービス・プロフィット・チェーン」とも言える「幸せのサイクル」を、自社と顧客の間でつくりあげており、継続・発展性が高い。
経営理念の源となる創業社長が退任したあとも、理念は変わらず浸透しており、研修、コミュニケーションツール、情報共有ツール、各種制度など、仕組みとしての持続性も高い。社会にとっての「共通善」を探求するような事業方針であり、理念を体現する会社のあり方として、参考になる。
会社概要(2020年受賞時)