コラム:働き方シフトで見えたこと  あれこれ凝縮された一週間。

あれこれ凝縮された一週間。  ~働き方シフトで見えたこと~

2020年3月31日

今回は、私のとある1週間の出来事を並べてみました。日本の労働市場の「今」を垣間見るような1週間でした。

1.自宅で
私の住むマンションで大規模修繕が始まりました。そこそこ高さのあるマンションなので、ベランダ側に数基のゴンドラが設置され、作業員の方がベランダやら壁やらを修繕していきます。
ある日、ゴンドラに乗った作業員の声が、家の中に聞こえてきました。
「おい!もうちょっと左だって言ってるだろ!おい!いい加減日本語覚えろ!」
なるほど~、こういうところにも外国人の方が働いているんだなぁ。そして、日本語覚えてない人とそんな高所で・・・大丈夫か? という不安が。。。

2.タクシーで①
最近の都内のタクシーは助手席の後ろにタブレット型の画面が付いていて、後部座席に乗るとそれを眺めるということになります。主にCMが流れているのですが、最近はビジネスパーソン、特にマネジメント層をターゲットにした人事・採用に関するCMがたくさん流されています。「こんなに人事や採用が注目された時代ってあったっけなぁ」などと思うわけです。
と同時に「本当に人手不足なんだなぁ」と思います。

3.タクシーで②
出張で地方のタクシーに乗った際、初老の方(に見える)が運転手さんでした。乗車するやいなや、
「私、今日から乗務させていただいております!初めてのお客様です。どうぞよろしくお願いいたします!」
と元気に挨拶をされました。
聞けば、都内で働いていたものの、会社からの再雇用の誘いを断り、地元に戻ってタクシーの運転手になったのだと言います。
働き方の選択肢が増えるのは、基本的に良いことだと思います。そういう働き方を選ぶ人も増えるのかなぁ、高齢ドライバーが増えるのか・・・?

 

4.病院で
捻挫をしてしまって、自宅の近所の病院に行きました。かかりつけ医がいるわけではなく、ネットで検索して出てきた病院に駆け込んだ形です。初老の方(に見える)医者でした。 すると突然医者が言いました。
「申し訳ないけれど、この先あなたの面倒を見ることはできません。」

一瞬ドキっとしました。え!!医者にさじを投げられるような深刻な事態・・・??
「実は、今日でこの病院、閉院するんだよね。後継者もいなくてね。」
とのことでした。びっくり。
先日は、タクシー最初の乗客でしたが、今回は病院最後の患者となったわけです。どちらも初老の方(に見える)をお相手に。なんだか頭の中にサン・サーラが流れてきました。。。

5.飲食店で
いくつか社外のネットワークに参画しているのですが、とある集まりで議論をした後、夜の会食へと出向きました。懐石料理、「和」を前面に押し出したお店に入りました。暖簾をくぐって・・まさに和食という感じで、メニューも筆で書かれているような、味のある雰囲気です。
そこへフロア担当の方がオーダーをとりにきたのですが、予想に反して東南アジア系の方からとても流ちょうな日本語で話しかけられました。お聞きするとバングラディッシュのご出身だそうです。そして厨房のスタッフ(料理人)へオーダーを伝えに。チラと見ると、料理をされているのはアフリカ系?の方でした。
フロアと料理人、日本の料理について日本語でやり取りする外国人お二人・・・。
こういうのもあたり前になってくるんでしょうね。

こんなことが、全国のあちらこちらで起こっているのが今の日本なのではなないかと思うわけです。
人事への注目、採用への注目、高齢化への対応、労働力(人手)不足、外国人労働者・・・・
そんな中にあって、さて
「自らの働き方をどう考えていこうかなぁ」「常に選択肢を増やす思考でありたいなぁ」
などと改めて思ったとある一週間なのでした。

前回の大橋さんのコラムはこちら(礼儀かリテラシーか)
https://kaikaproject.net/column/ohashi09/

大橋 新 氏(フリーコンサルタント)

大学卒業後に金融機関・教育会社、シンクタンクを経てフリーに。 ド文系で特別な技能や専門分野を持たず、かといって特別に優秀でもないアベレージ人材。 企業に所属してフリーに、本人が経験した働き方のシフトから、「働き方改革」をどのように捉え、どのように考えているか・実践しているか、を言い散らかすコラム。
pagetop